人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

現在までに、北朝鮮を脱出して帰還した韓国軍捕虜は79人で、そのうちの16人は既に死亡、この中でも遺骨として返還されたケースが5件に登る。10代初めに戦争に参加したとしても、生存者の多くは70代後半の高齢という点で、果たして何人が生存しているか定かではない。それだけに、帰還者の証言は、韓国現代史の貴重な記録である。

韓国軍捕虜のユ・ヨンボク(82歳、2000年に韓国入国)氏が最近出版した回顧録「運命の二日」が問いかけるメッセージは大きい。

ユ氏は17日のデイリーNKとのインタビューで、「今日の大韓民国を守るために死んでいった仲間たちの無念を証言して代弁するために、(韓国に)やってきた」と話した。

彼は本のプロローグで「私は韓国に来て幸せでやりがいのある日々を過ごしている。過ごすほどに、北朝鮮で飢えに苦しみ苦労した友人と子供の事が思い出される。韓国軍捕虜がこのように繁栄・発展した祖国の姿をただ一目でも見ることができるのなら、自らの命を捧げ国を守った事に大きな誇りを感じて喜ぶだろう」と述べている。

「中国の人民解放軍の砲撃によって警戒所が崩れ、私は土砂に埋もれた。胸まで埋まった私は身動きすら取れなかった。そんな私を人民解放軍が捕虜にした。私の人生の分かれ道だった」