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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は23日、日本人拉致問題は「解決済みの問題」と強調しながら日本政府を非難する論評を配信した。

加藤勝信官房長官は今月12日、日本政府が主催した北朝鮮による日本人拉致問題啓発のための国際シンポジウムで「全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、政府も総力を挙げて最大限の努力を続けている」と述べた。加藤氏は拉致問題担当相を兼務している。

論評は、「再度強調しておくが、日本がけん伝する拉致問題はすでに解決済みの問題である」と強調した。

また、拉致問題を取り上げるのは、「国際舞台で朝鮮のイメージをダウンさせ、拉致問題を政治目的の実現に悪用しようとするところにその汚らわしい下心がある」と非難した。

一方、「拉致問題において被害者はまさに、われわれである」としながら、「20世紀に朝鮮を武力で占領し、840万人余りに及ぶ罪なき朝鮮人民を拉致、連行し、戦場と中世的な奴隷労働の苦役場へ駆り出して100余万人の生命を奪ったし、20万人の女性を日本軍性奴隷として蹂躙した日本の過去の罪悪は何をもってしても否定することができない」と主張した。

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そのうえで、「日本は、拉致問題というものを口に乗せる前に、世界最大の拉致犯罪国の醜悪な形相から払拭しなければならない」と強調した。