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世界には、北朝鮮に物品を送る活動をしている団体が数多く存在する。食糧や医薬品を送る国際機関や国際的な支援団体もあれば、北朝鮮の人々が外部の情報を得るのに欠かせないUSBメモリなどの保存メディアを送り込む「フラッシュ・ドライヴス・フォー・フリーダム」キャンペーンを行う米国の人権団体もある。

こうした活動に積極的なグループのひとつが、韓国のキリスト教(プロテスタント)団体だ。かつて「東洋のエルサレム」と呼ばれ、朝鮮半島のキリスト教の中心となっていた平壌を金正恩政権から取り戻すことを究極の目標に掲げ、北朝鮮国民を対象に支援や布教を行っている。

そんな活動も、新型コロナウイルスの影響を受けている。

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あるキリスト教宣教団体の関係者は、デイリーNKの取材に、聖書やキリスト教関連の冊子などを北朝鮮に送り込む事業が、コロナによる国境封鎖以降はうまく行っていないと述べた。コロナ前は人手を頼って、または密輸で送り込んでいたが、北朝鮮当局がコロナ対策として今年1月に国境を封鎖し、国境警備を強化したことで、活動ができなくなってしまった。

「海の道プロジェクト」の名前で北朝鮮にコメと聖書を送る活動を行ってきた国際宣教団体のヌヘミア・グローバル・イニシアチブも、国境封鎖により活動が中断に追い込まれ、現在は韓国に住む脱北青少年の生活や英語教育を支援する活動を続けている。

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しかし中には、工夫を凝らして布教活動を続けている団体もある。

例えば、韓国の宣教団体「殉教者の声」は今年6月、聖書を4つの大型風船に入れて北朝鮮に向けて飛ばした。ただ、さほど遠くには届かなかったようで、この団体のポーリー・ヒョンスク牧師は、韓国の通信社ニュース1の取材に、風船の詳細な着地地点は明かせないとしつつ、鉄原(チョロン)の方に安全に到着したと明らかにした。軍事境界線のすぐ北側だ。

別の宣教団体は、韓国から遠く離れた北朝鮮の内陸地域に住む人々に対する布教活動に、携帯電話を活用している。この団体の代表は、携帯電話の音声通話やメッセンジャーアプリを活用して、マン・ツー・マンで聖書の言葉を伝える活動をコロナ前から行ってきたが、その回数が増えたと明らかにした。

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彼らは、コロナ禍で経済的な困窮が広がり当局の統制が強化される中で、北朝鮮国民の宗教に対する渇望が大きくなっていると見ている。聖書の言葉を伝える活動を例に挙げると、以前より飲み込みが早くなり、聖書を送ってほしいと要求されることが増えているという。

団体の代表は、北朝鮮国民のこのような声を伝えた。

「状況は苦しいが、飢えから救ってくれてありがたい」
「祈ることができてありがたい」

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体制により信仰が禁じられ、宗教がどのようなものかをそもそも理解していない人の多い北朝鮮から、このような声が伝わってくることは異例で、家族に信仰を打ち明けて、家族単位で秘密裏に礼拝を行う事例もあるとのことだ。

だが、北朝鮮の人々に布教活動がどれほど受け入れられているか、正確なところはわからない。北朝鮮当局は国民に対し、キリスト教についてネガティブな見方を植え付ける思想教育を行う一方、密かに信仰を持つ人々に厳しい弾圧を加えている。中身を知らずに聖書を持っていただけの女性を処刑するほどだ。

また、韓国政府系の研究機関である統一研究院が今年5月に発表した「北朝鮮人権白書2020」にも、2018年に平安北道(ピョンアンブクト)で、聖書を所持していたという理由で2人が公開処刑されたとする脱北者の目撃証言が収録されている。

(参考記事:「禁断の書」を持っていた北朝鮮女性、密告され処刑

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