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中国と国境を接する北朝鮮北部の慈江道(チャガンド)渭原(ウィウォン)郡に対して先月16日、1ヶ月間の封鎖令(ロックダウン)が下され、その後、範囲は慈江道全域に拡大されたことは、デイリーNKでも既報のとおりだ。

その原因を提供した、現地に駐屯する国境警備隊の副小隊長が射殺されたと、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

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この副小隊長は、別の地域でトウガラシを調達する役割を担っていたが、新型コロナウイルスの疑いのある症状で亡くなった別の隊員との濃厚接触者となった。しかし、移動禁止令で部隊に復帰できず、逮捕を恐れて逃亡を図った。

デイリーNKの朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の内部情報筋によると、この副小隊長は先月30日、国境を流れる川を渡って脱北を試みたが、追手に阻まれてしまった。「止まれ」という声を無視して、なお逃げようとしたため、射殺された。遺体は、所属する旅団の保衛部(秘密警察)に引き渡されたとのことだ。なお、逃走を助けた知り合いの外貨稼ぎ事業所の運転手の処遇について、情報筋は触れていない。

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秘密警察の元締めである国家保衛省は調査を行い、渭原郡に駐屯する国境警備隊の責任指揮官にも責任があると結論を下し、国境警備隊旅団の旅団長、政治委員、保衛部長、連隊、大隊、中隊の行政、政治、保衛指揮官、軍医部のイルクン(幹部)ら12人を含む46人が防疫規定を破ったとの容疑で解任された。

新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、移動が統制されているにもかかわらず、トウガラシ調達のために他の地域の農場に副小隊長を派遣した責任が問われた形だ。

情報筋は、国家保衛省が今回の封鎖令の原因を提供したのは副小隊長ではなく、彼を脱北に追いやり、部隊内でコロナ疑いの死者を出したことを含めて国家防疫規定に対して安易な対処を行った部隊の指揮官にあると見ていると説明した。

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今回の調査では、旅団、連隊青年部、下級兵士の人事を司る隊列部、軍官(将校)の人事を司る幹部部などのすべての幹部がワイロを受け取るなど、不正行為の蔓延が深刻なレベルに達していることも発覚した。

幹部とその家族は、農村、鉱山など極貧地域に追放される処分を受けた。一定期間が経てば、罪が赦されて元の地位に戻れる可能性がある一方で、さらに過酷な処分を受ける可能性もあり、本人や家族らは、寒村で怯えながら暮らすことになるだろう。

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国家保衛省は、今回の事件の詳細を軍官、一般兵士、その家族に広く知らせ、綱紀粛正の機会にしようとしている。

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また、「国境沿線(地帯)において、階級的自覚と警戒心が不足したイルクンたちは、革命軍隊の指揮官になる資格はない」として恐怖心を煽り、「きたる試練と難関が辛く苦しくとも、領導者(金正恩党委員長)の健康を優先して守るのがわが党が掲げる防疫規則と規定の最大の原則であることを心に刻め」と警告した。

そこには、封鎖令で飢えに苦しむ一般人民に対する配慮など微塵もない。

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