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経済制裁と自然災害、新型コロナウイルスの三重苦で困窮の度合いを深める北朝鮮。当局は統制強化で乗り切ろうというのか、ちょっとした間違いに対しても処刑を含めた極刑を適用し、恐怖心で国民を押さえつけようとしている。

(参考記事:「残忍さに震える」金正恩式 “もみじ狩り処刑” に庶民が驚愕

首都・平壌の東側に隣接する平安南道(ピョンアンナムド)成川(ソンチョン)郡は、金鉱などの産業はあるものの、山がちで耕作可能地が少なく、かつては火田民(焼畑農業を行う人々)が少なからず存在した、昔から貧しい地域だ。

(参考記事:北朝鮮山間部の悲惨な「水事情」…汚染水で皮膚病も

そんな寒村で、コロナ苦境を生き抜こうと必死の男性に対して、当局がひどい仕打ちをしていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

成川に住む男性2人は、当局がコロナ対策のために商売の締め付けを強めたことで生活に行き詰まり、家族を食べさせるため、川で魚を獲ることにした。自作の手動発電機を使って川に電気を流し、魚を気絶させて捕まえる電気ショック漁だ。取った魚は市場で販売した。

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網や竿を使って漁をしていた人たちは、すっかり水揚げが減ってしまった。そこで、2人の真似をして電気ショック漁を始めた。

これに対して安全部(警察署)は、発電機を使い、まだ充分に育っていない魚まで取って金儲けをするのは水産資源保護法違反法だと言い出した。

水産法32条には、非常設自然開発審議委員会が審議する事項の一つとして、「使うべきではない漁法と漁具」が挙げられているが、具体的に何がダメなのかは明記されていない。35条に漁獲量の制限、近海での底曳網漁の禁止が書かれている程度だ。

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安全部は電気ショック漁を始めた男性2人を捕まえ、今までどれほど魚を取って儲けたのか自白書を書かせた。罰金刑で済まされるか、労働鍛錬隊(軽犯罪者を収容する刑務所)行きになるか、処分内容はまだ明らかになっていない。

これに対して、漁で生計を立てていた人たちからは一斉に反発の声が上がった。「とても生きていけないから発電機を自作してまで電気ショック漁をしたのだ。それが罪になるのか」として、人民の生活など気に留めず、取り締まりばかりに熱を上げる安全部を非難している。

平安南道の別の住民は、コロナ苦境で追い込まれた人々は、カネになるものなら何でもかんでも売りに出すとして、魚以外にも山に入って薪拾いをして市場で売っている人がいると伝えた。

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しかし当局は「山林資源の破壊」だとして、薪拾いを規制している。殷山(ウンサン)郡では、小川の流れを網で塞いで取った魚を売っていた住民を摘発し、魚をすべて没収したことから、市民の恨みの声が噴出した。

北朝鮮では、重要な政治的行事の前は、社会的統制が厳しくなる。来年1月には朝鮮労働党の第8回大会が予定されており、一連の取り締まりはその一環と思われる。

(参考記事:「どうやって食えというのか」北朝鮮で集団抗議活動、当局緊迫

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