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今回は、前回に引き続き北朝鮮の軍事パレード(閲兵式)で行われた金正恩氏の演説をお伝えします。

前回の金正恩氏による国内向けの演説をご覧になった方はお分かりだと思いますが、演説とは「読むもの」ではなく「観るもの」です。今回お伝えする演説後半部分で、金正恩氏は北朝鮮の軍事力について自信満々に語っています。

その中での注目点は、金正恩氏が「万が一」を2回も繰り返しながら、核兵器による先制攻撃の可能性を示唆したことです。演説をよく観ていただきたいのですが、金正恩氏は「先制攻撃を否定しない」とも「攻撃されたら反撃する」とも言ってません。安全が脅かされれば先制攻撃すると明言しているのです。

私はこの金正恩氏の発言から、同氏は核戦略理論の一つである「相互確証破壊」(Mutual Assured Destruction, MAD)が成立したと自信を深めたのではないかと推測しました。

MADは①数量競争の時代②即応性向上の時代③核戦力移動式の時代--を経て、米ソ間で成立しました経緯があります。MADの成立とは、「一方が核兵器を先制使用すれば、最終的に双方が必ず核兵器により、完全に破壊し合うことを互いに確証する」ことを意味します。

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