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回は北朝鮮の軍事パレード(閲兵式)で行われた金正恩氏の演説を2回に分けてお伝えします。演説とは、政治家が政策や思いを聴衆に訴えかけるものです。ですから、演説の内容を文字で読むだけでは、政治家の熱量はどの程度なのか? 聴衆の反応はどうであったのか? など雰囲気を掴むことができません。

2回にわたる金正恩氏演説の動画には、日本語と朝鮮語の字幕を付けました。これにより金正恩氏の表情と聴衆の反応を見ながら、北朝鮮の重要な政治行事で何が訴えられたのかを視覚的に理解することができます(注:日本語字幕は朝鮮中央通信配信、朝鮮語字幕は労働新聞配信を使用)。

詳しくは動画を見ていただきたいのですが、金正恩氏演説の前半は新型コロナウイルスと今夏以降に発生した未曾有の大水害への対応に終始しており、金正恩氏は自身の指導力不足を率直に謝罪しつつ、自身と党を信頼してくれる国民に何度も「ありがとうございます」と感謝の言葉を捧げています。

金正恩氏の語りかけを北朝鮮の人々はどう感じたのでしょうか? 私は演説を聞きながら、多くの人は素直に感動したのではないかと思います。皆さんは、どう思われますか? 日本のみならず北朝鮮に対する視線には、多分に先入観とステレオタイプの決め付けが含まれています。

一国の国家元首、ましてや独裁体制下で最高指導者の言葉は、そのままドクトリンたり得ます。貴重な情報をどのように受け取り、解釈して、対応していくのか。求められる点は、そこにあると思います。

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