北朝鮮の金正恩党委員長が豪雨と強風の被害に見舞われた黄海北道(ファンヘプクト)金川(クムチョン)郡の江北(カンブク)里の復旧現場を現地指導した。朝鮮中央通信が15日付で伝えた。現地指導の日時は明らかにされていない。
金正恩氏が8月から9月にかけて、被災地を訪れるのは5回目。災害対策に取り組んでいる姿勢をアピールする狙いがあるようだ。
朝鮮労働党黄海北道委員会のパク・チャンホ委員長と被害復旧建設に動員された朝鮮人民軍(北朝鮮軍)部隊の指揮メンバーが金正恩氏を出迎えた。
同通信によると、金正恩氏は「人民軍部隊に里所在地の建物を全部取り除き、新たに建設して里の面貌を一新させることに関する戦闘命令」を下したという。
また、復旧現場を見ながら「凄惨極まりなかった農村をこのように短期間に跡形もなく取り除くこともできるのか、まるで別世界を見ているようだ」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「金日成主席と金正日総書記が構想していた遠大な社会主義農村建設綱領を一日も早く完遂するためのわが党の現時期の当面課題と展望目標に対するより真摯な研究と対策が急を要する、党大会がこの重大な問題に正確な解答を与えるだろう」と述べた。
そのうえで、「久しぶりにもう一度胸がいっぱいになり、足取りが軽くなると喜びを禁じえず、ここの住民が新しい村と住宅になじんでなにとぞ幸せに豊かに暮らし、この里にいつも福が訪れることを願う」と祝福したという。
崔龍海(チェ・リョンヘ)、朴奉珠(パク・ポンジュ)、金才龍(キム・ジェリョン)、朴正天(パク・チョンチョン)、李日煥(リ・イルファン)、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、キム・ヨンス、朴泰成(パク・テソン)、玄松月(ヒョン・ソンウォル)の各氏が同行した。