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韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相は25日の国会国防委員会で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が、党組織指導部の実質トップであるとの認識を示した。

鄭氏は「金与正氏が組織指導部を実質的に掌握しているのか」とした野党・未来統合党のユン・ジュギョン議員の質問に「そのように判断している」と答えた。

党組織指導部は、北朝鮮の政務と人事を一手に掌握する最強の権力機関とされる。前部長の李萬建氏が今年2月29日の党政治局拡大会議で解任(あるいは第1副部長に降格)されて以降は空席となっており、韓国政府などは4人の第1副部長が担当する分野ごことに業務を仕切っていると見ていた。李氏のほかの3人は、金与正氏、金正恩氏に影のように付き従う最側近の趙甬元(チョ・ヨンウォン)氏、党軍事中央委員を兼務するキム・チョグク氏である。

(参考記事:金正恩氏「健康不安」で妹・金与正氏を後継者に指名か

鄭氏のこの日の回答は、韓国政府の高官として初めて、4人の第1副部長の中でも金与正氏が筆頭の地位にあるとの認識を示したものと言える。

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鄭氏はさらに、金与正氏が対米・対南戦略を総括しているという分析についても「本人がそのように表現したので事実だろう」と述べた。