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北朝鮮を訪れた外国人は、高級ホテルやレストランで数々の豪華料理でもてなされる。しかし、彼らが決して口にできない北朝鮮B級グルメがある。その代表格が「人造肉」だろう。

名前はおどろおどろしいが、実は大豆カスで作ったソイミートのことだ。1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころ、なんとか肉を食べたい、少しでも美味しいものが食べたいという北朝鮮の人々の切実な思いが生み出した料理で、味付けしたご飯を入れていなり寿司のようにしたり、細切りにして甘辛く炒めたりして食べる。

歯ごたえがあってとても美味しいとのことだが、外国人の訪問が決して許されない市場でしか味わえない「幻の北朝鮮B級グルメ」だ。

(参考記事:北朝鮮、中国から家畜用の大豆カスを大量輸入の謎

そんな人造肉だが、おりからのコロナ不況であまり売れなくなってしまったようだ。

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、昨年まで市場で売られていた人造肉飯は、15センチほどの長さの人造肉にご飯を7センチほどの厚みで入れたものだったのが、今では3分の2から半分の大きさになってしまった。豆腐飯、餅、スンデ(腸詰め)など、他のストリートフードも小さくなってしまった。

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ところが、値段は去年と同じ1個500北朝鮮ウォン(約6円)。

「人造肉飯はみんな大好きだ。商人は消費者のそんな心理を知っているので、値段は据え置いて大きさを半分にするという思い切った戦略を考えだしたようだ」(情報筋)

これは「シュリンクフレーション」という現象で、日本では「ステルス値上げ」とも呼ばれている。値上げすると売れなくなってしまうことを恐れた企業が、値段を据え置きつつも、内容量を少し減らすというものだ。

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北朝鮮では昨年春先から、国際社会の制裁による生活苦でものが売れなくなり、市場の商人の数が激減するという現象が起きていた。

(参考記事:北朝鮮の市場に異変「商人の数が激減している」

そこに加えて今年1月、当局は新型コロナウイルス流入防止策として、国境を封鎖し、貿易を停止する措置を取った。さらに、先月24日に韓国に住んでいた脱北者が軍事境界線を越えて北朝鮮に戻る事件が起きたが、当局はこの男性が新型コロナウイルスに感染している疑いがあるとして、開城(ケソン)市の完全封鎖すると同時に、全国的に移動統制を強化する措置を取った。

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積み重なる悪材料を打開し、少しでも売上を確保するために商人たちが考え出したのが、ステルス値上げだったということだ。

(参考記事:開城市民というだけで強制隔離する北朝鮮のコロナ対策

「こんな状況なら人造肉飯を高く売ることもできるだろうに、今年は市場の状況があまりよくなく、(そのような)選択は難しかっただろう。価格を上げればもっと売れなくなると商人たちは判断したのではないだろうか」(情報筋)

しかし、騙し騙されの北朝鮮版市場経済の生き抜いてきた人々は、そう簡単には騙されないようだ。

「消費者は、量が減ったとぼやいている。そのせいか、今年は人造肉飯や豆腐飯より冷麺がよく売れている」(情報筋)

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