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金正恩党委員長が旗振り役となり、北朝鮮北部の山中にある革命の聖地、三池淵(サムジヨン)市で進められている再開発プロジェクト。昨年12月に金正恩氏が参席し竣工式が行われたが、工事は未だに続いている。

その現場周辺で最近、凶悪事件が相次いでいると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)在住の情報筋によると、先月23日の夜、市内から南西に離れたところにある春洞(チュンドン)の橋のそばで、60代女性が胸を凶器でめった刺しにされて死んでいるのが発見された。女性は、三池淵でコメ20キロを手に入れて、帰宅する途中だった。

また、この数日前にも三池淵の建設現場のそばで、コメを担いで歩いていた女性が殺される事件が発生。今年3月には朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士が民家に空き巣に入り、食糧を盗もうとしていたところ、鉢合わせとなった住民を殴り殺す事件が起きるなど、同様の事件が各地で相次ぎ、住民は恐怖に震え上がっている。

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三池淵の建設現場周辺で犯罪が多発する理由は単純だ。働いている労働者にまともな食事が与えられていないからだ。

三池淵で建設作業に当たっている突撃隊は、各地で集められた半強制のボランティアの労働者のグループだ。基本的には無給で、朝から晩までこき使われ、まともな食事も与えられない。あまりの環境の劣悪さに逃げ出す者も続出している。

(参考記事:金正恩キモ入り「高級リゾート」で続発する悲劇の背景

さらには新型コロナウイルスの感染防止策として国境が封鎖され、貿易ができなくなって以降は、現場への食糧配給が止まってしまった。腹をすかせた突撃隊員が、民間人を襲撃しているというわけだ。

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捜査当局は、突撃隊員を対象に持ち物検査やコメを持ってきた者はいないか、売ろうとしていた者はいないか聞き込みを行うなど、捜査を進めている。しかし、犯人の目星すらつけられていない状況だという。