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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は4日に談話を発表し、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて金正恩体制を非難するビラを飛ばしていることについて「ならず者行為だ」と不快感を表明。韓国政府がこれを禁じる措置を取らない場合、開城工業団地の完全撤去や南北共同連絡事務所の閉鎖、2018年9月の南北首脳会談で締結した韓国との軍事合意の破棄などで応じる可能性もあると述べた。朝鮮中央通信が伝えた。

金与正氏はビラ散布について、「生まれた祖国を裏切った獣にも劣る人間のくずが人間の真似をしてみようとせいぜいすることがあの行為なのだから、汚い口をつぐまず吠え立てる連中に対して雑犬(野良犬)だと言わざるを得ない」などと口汚く罵倒。

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さらに、「雑犬は雑犬で、それがうろつきながら悪事だけを働いているのだから、今やその主人に責任をただすべき時である」として、非難の矛先を韓国政府に向けた。

金与正氏は「南朝鮮当局は、軍事境界線一帯でビラ散布など全ての敵対行為を禁止することにした板門店(パンムンジョム)宣言と軍事合意書の条項を決して知らないとは言えないであろう」と指摘。

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続けて「数日後には6・15の20周年を迎えることになるが、われわれの面前ではばかることなく恣行されるこのような悪意に満ちた行為が『個人の自由』だの、『表現の自由』だの、何のという美名の下に放置されるなら、南朝鮮当局は遠からず最悪の局面まで予測しなければならないであろう。(中略)
窮屈にも弁解する考えをする前に、そのくずの茶番劇を阻止させる法律でも作り、当初からして忌まわしいことが起こらないように万全を期すべきであろう」などと主張。

韓国政府がビラ散布を阻止しないなら、その結果が「金剛山観光廃止に続いて無駄に見捨てられている開城工業地区の完全撤去になるか、あってもうるさいことしかない北南共同連絡事務所の閉鎖になるか、あってもなかっても同じの北南軍事合意の破棄になるか、とにかく十分に覚悟はしておくべきであろう」と強調した。