「穏城地域の小学校では、外貨稼ぎのため学生たち満州杏種(杏の一種)を10キロ採ることを指示された。それが出来なければ、強制的に現金5千ウォンを納付させられた。用意できない子供たちは、学校で辛い思いをするので通学できなくなる場合もある」
2009年12月に脱北した会寧(フェリョン)出身者は「学生は、学校美化という名目で3ヶ月ごとに3万ウォンを出さなければならなかった。しかし、一般労働者の子供はお金がないので、学校でも面倒を見ることができずに、辞退をするケースが多かった」と話した。
脱北者のチェ氏は、「苦難の行軍(1995年以降の大飢餓)の時期に田舎の小学校に通っていたが、学級の半数は出席していなかった。私自身も、先に母が韓国へ脱北していたことから、一日に一食を食べることもままならず、学校どころか、外を出歩きまわりながら粥を食べながら食いつないだ」と話した。
金日成は教示でこう述べている。『朝鮮民主主義人民共和国では、子供は国の王様であり、子供のためには何一つ惜しむべきではない』
しかし2011年、北朝鮮の子供は『王様』どころか『国の奴隷』のように扱われながら金正日体制の維持のため利用されている。