北朝鮮の陸海空軍と弾道ミサイルを運用する戦略軍が最近、中央の技術系大学を卒業したIT(情報技術人材)を多数、各軍の作戦部門に配置したと、デイリーNKの現地情報筋が伝えてきた。
ここ数年の間に相次いで開発した新型弾道ミサイルの実戦配備を進め、運用の高度化を図るのが目的と見られる。
(参考記事:「世界は新たな戦略兵器を目撃する」金正恩氏、党総会で宣言)
現地情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところでは、各軍の幹部部(人事部)は10日までに、金策(キムチェク)工業総合大学、平壌科学技術大学、理科大学自動化学部の卒業生約100人を、作戦運用や部隊間の情報通信を管理する第32所および第35所に配置したという。
これらのIT人材は、配置と同時に上尉(大尉と中尉の中間)の階級と参謀の職責を与えられる破格の待遇を受け、選抜に当たっても、北朝鮮の身分制度である「出身成分」を問われず実力本位の選考が行われ、「幹部の子息や特殊な(地位にある)人々よりも、一般労働者や農民の家庭の出身者の方が多いと聞いている」(情報筋)という。