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公式には新型コロナウイルスの感染者はゼロであるとしているものの、実際には相当数の感染者が出ていると見られる北朝鮮だが、昨年は別のウイルスに苦しめられていた。中国を経て流入した家畜伝染病、アフリカ豚熱(旧称アフリカ豚コレラ、ASF)だ。(日本で発生している「豚熱、豚コレラ」とは別のもの)

ASFは全土で猛威をふるい、一部地域では豚が全滅したと伝えられた。それが今年に入って再び流行していると、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

(参考記事:韓国の情報機関「北朝鮮の北西部で豚が全滅」

特に被害が深刻なのは、黄海北道(ファンヘブクト)、平安南道、平安北道(ピョンアンブクト)の3地域だ。

主に個人が副業として行っている畜産や、協同農場の畜産作業班での被害が拡大している。ASFの致死率はほぼ100%で、ウイルスが蔓延すれば豚はほとんど生き残れない。
また、ウイルスに感染した雌豚は流産してしまうため、手元に何も残らないのだという。

北朝鮮は昨年5月、国際獣疫事務局(OIE)にASFが1件発生したと報告している。慈江道(チャガンド)の雩時(ウシ)郡にある北上(プクサン)協同農場でアフリカ豚熱が発生し、飼育していた豚99頭のうち77頭が死亡し、当局は残りの22頭を殺処分したと報告した。各地から感染を伝える情報があるが、北朝鮮はこれ以外の報告を行っていない。

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北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は今年2月から3月にかけて「アフリカ豚熱を徹底して防ごう」「畜産においては防疫がすなわち生産」という記事を掲載し、アフリカ豚熱を含めて家畜伝染病に警鐘を鳴らしている。これは、慈江道以外でも発生している可能性を示唆している。

ASFの蔓延について情報筋は、朝鮮労働党の家畜の飼育奨励策に遠因があると見ている。

「党の政策で個人副業として畜産が奨励され、全国の約250万戸が1〜3頭の豚を飼っている」(情報筋)

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しかし、問題は飼料だ。餌については、国からの供給が不足し、一般国民は自費で飼う経済的余裕がないため、残飯を与えている。しかし、残飯はアフリカ豚熱の主な感染経路と指摘されている。

また、屠畜環境も問題ありだ。家の周囲、村の井戸、川べり、海岸で無秩序に行われており、病気にかかった豚でも肉、内蔵、血も捨てずに調理して市場で販売されている。ASFは人に感染することはないが、感染した豚が製品として流通することで感染が広がってしまう。

当局は、豚肉の市場での販売禁止に加えて、住民の移動禁止令も出したが、さすがに反発が大きかったのか、今では検査を受けたものについては販売を許可している。しかし、検査は徹底されていないのが実情だ。

(参考記事:北朝鮮、移動禁止令でアフリカ豚コレラ拡散防止

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専門家は、野生動物を媒介してASFが広範囲に広がっていると見ている。韓国では、北朝鮮と接した軍事境界線付近で発見した野生のイノシシの遺骸550体からアフリカ豚熱ウイルスが検出されている。同様のイノシシが北朝鮮各地にいると見てもおかしくない。

ただでさえ整っていない北朝鮮の防疫システムが、新型コロナウイルス対策でアフリカ豚熱に対応できず、このまま土着化する可能性も指摘されている。

(参考記事:北朝鮮「アフリカ豚コレラ検疫所」が風俗業に変身した理由

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