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北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染防止対策として1月末から行っている国境封鎖を一部緩和する方針を示しているもようだ。

その対象となるのは、中国の大学に通う北朝鮮人の留学生たちだ。国境封鎖に伴い大学に戻れなくなり、国内で足止めされていたが、彼らに対する出国禁止の措置が解かれ、さっそく中国に戻る準備を始めていると、デイリーNKの内部情報筋が伝えた。

この措置は、教育の遅れを心配する金正恩党委員長の次のような言葉に基づくものだ。

「留学生はわが党の人材育成方針貫徹の重要な核心骨幹たちだ。彼らが在学する海外の大学の日程に合わせて徹底的に出国を執行せよ」

同様に、北朝鮮国内のすべての学校に対する休校措置の3度目の延長も今月10日午前に撤回され、17日から学校が再開されることになった。

(参考記事:北朝鮮、3度目の休校延長を撤回「金正恩氏が心配したから」

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出国禁止の解除に伴い、外務省は北京の北朝鮮大使館に駐在する教育省の留学生管理担当者と共に、留学生を北朝鮮から出国させ、中国の大学に戻す措置を始めた。

高等教育省と外務省は、金正恩氏の指示に従って中国側と接触し、今週初めに調整を終えた。当局は16日に留学生を集めて新型コロナウイルスの検査を行い、17日午前には中央党(朝鮮労働党中央委員会)の講習を行う予定だ。

この講習は、海外に出る北朝鮮国民なら全員が受講を強いられるもので、北朝鮮国内の状況について聞かれたらいかに答えるべきかという思想教育に加え、外貨の持ち出し制限額、国内出版物の持ち出し禁止と言った細かい注意事項まで伝えられる。

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そして17日午後には、回収していたパスポートとビザを留学生に返し、19日午前に平壌を出発させ、新義州(シニジュ)を経て中国に出国させる予定だ。

情報筋によると、出国する留学生は国が発行した新型コロナウイルス陰性確認書を持参することになっているが、中国側からは入国者全員に検査を受けさせた上で1週間程度の隔離を行うとの通告を受けている。

それでも、出国禁止が解かれた留学生たちは喜んでいるようだ。

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「留学生たちは『党から休学しろと言われたら黙って休学するしかないが、(中国に)戻れるようになった』と安堵の声を上げている。(北)朝鮮より自由で気が楽なところで勉強できて、留学を終えれば高いポストに就ける期待もあるため、留学生たちは中国に戻りたがっていた」(情報筋)

留学生たちは、海外の情報や文化に直に触れられ、脱北リスクの高いグループとして、中国にいても監視を受け続ける。また、当局の命令があれば休学、転校、さらには退学を強いられることもある。それでも、北朝鮮にいるよりは自由で豊かな生活が送れることには違いない。

(参考記事:北朝鮮の留学生が怯える「恐怖の夏休み」…家族と生き別れの例も

喜びの声を上げる留学生本人たちとは異なり、親たちは心配している。

「親たちは中国が伝染病(新型コロナウイルス)の発病の根源なのに、子どもたちを送り出して病気にでもなればどうしようかと心配している」(情報筋)

もし感染、発病でもすれば、処刑まではいかなくとも、感染防止の名目でひどい目に遭わされることは避けられないだろう。

(参考記事:新型コロナ感染者を処刑…金正恩式「行動制限」は世界最悪

しかし、中国に戻ることは金正恩氏の方針であるので、病気が怖いからと出国を拒めば「国家の配慮と恩徳に反する行動」(情報筋)、つまり政治犯扱いにされるので、怖いからと拒否することもできないのだ。

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