金正恩氏が、北朝鮮指導層の二世たちの派閥「烽火組」を組織したことが明らかになった。「烽火組」が金正恩体制の安定にどのような役割をするのか注目される。
「烽火組」に所属する指導層の二世たちは、「国家安全保衛部」「人民武力部」「偵察総局」などの国家権力機関に所属しながら、兵器売買、偽造紙幣や麻薬密売など合法、違法問わず外貨を稼ぎ、その外貨は金正恩体制維持の資金として上納される。
現在のところ、金正日氏から金正恩氏へ完全に権力が移行していない状況で、「烽火組」は金正恩氏が権力を強化するうえにおいて「親衛隊」のような役割を担うという見方もある。同時に「プレゼント統治」「秘密パーティー」などの秘密資金を捻出し管理する「私的金庫」の役割も担うだろう。