盧武鉉大統領は10日、首脳会談の期間に金正日総書記に会った感想を語った席で、”金委員長はとても印象的だったし、やはり真の権力者らしい。自分たちの体制に対する明らかな所信を持っていた”と語った。
盧大統領は金正日総書記が国政に対して詳らかに理解していることに驚いたと言い、その国政掌握能力を高く評価した。30年以上、人々の意識さえも支配する首領独裁体制で権力を独占してきた金正日総書記が「真の権力者」らしくなければ、むしろおかしい。発言の行間には、絶対権力を維持する金正日総書記に対する好意的な感情も現われた。
脱北者たちは、「盧大統領が見た金正日総書記の姿が全てであると思ってはいけない」と言う。金正日総書記は権力には徹するが、国政で最も重要な住民たちの生活の問題には無関心である上、よく理解してもいないからだということだ。1996年から3年間続いた大餓死がこれを証明しているという指摘だ。
美女への執着
2002年10月に行われた大紅湍(テホンダン)郡の現地指導の際、金正日総書記が党組職の書記をその場で解任した事件が起きた。