北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は1日、資本主義制度を強く否定する署名入りの論説を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
配給システムなど社会主義計画経済が実質的に崩壊した北朝鮮では、なし崩し的に市場経済が拡大している。それに対して警告しつつ、統制を図る狙いがあるとみられる。
論説は、「貧富の差と失業、道徳的腐敗などは資本主義が抱えている悪性腫瘍であり、資本主義の運命は西山に傾いている」と指摘した。
そのうえで、「慌てふためいた西側が脈をとってみながら対策を講じると騒ぎ立てているが、特別な処方もなく、また何をもってしても衰退没落の道へ突っ走る資本主義を逆戻りさせることができない」と強調した。