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韓国統一省の集計によると、今年1月から9月までに韓国に入国した脱北者は771人。このペースなら、脱北が本格化し始めた当初の2001年並みの少なさとなり、最も多かった2009年の2914人の3分の1まで減る可能性がある。

中朝両国の国境警備の強化に加え、韓国に行っても必ずしも自由で豊かな暮らしができるわけではないという状況が伝わったことなど、様々な要因が考えられる。

(参考記事:【北朝鮮国民インタビュー】韓国の脱北者追放「わが国民は絶望している」

ただし、韓国に入国する脱北者の減少は、必ずしも脱北者そのものの減少を意味するものではない。正確な統計は発表されていないものの、国境の向こうの中国に留まる人の数のほうがはるかに多いと言われているからだ。

北朝鮮の北東部、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)に住んでいた30代女性もそんな人の一人だ。脱北して中国で住んでいたが、逮捕されて北朝鮮に強制送還された。一時は社会復帰を果たしたかと思われたが、再び行方をくらました。またもや脱北したものと思われる。

咸鏡北道のデイリーNK内部情報筋によると、この女性は2014年に強制送還され、教化刑(懲役刑)2年の判決を受け服役。出所後に結婚、出産し、夫と子どもの3人で暮らしていた。服役中、凄惨な人権侵害に遭っていた可能性は低くない。

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(参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も」

北朝鮮有数の卸売市場、水南(スナム)市場の周辺で細々と商売をしながら暮らしていたというが、「市場の中」ではなく、「市場の周辺」、つまり露天商をしていたというところから、その苦しい暮らしぶりが伺える。

露天商は、当局が市場で商売する商人から徴収する市場管理費を払えないほどの儲けしかないからだ。また、国際社会の制裁による不況の影響も受けていたことだろう。

(参考記事:北朝鮮の市場に異変「商人の数が激減している」

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一度脱北した人に対しては、保衛部(秘密警察)が、再び脱北しないか監視を行う。保衛部は、公開処刑や拷問、政治犯収容所の運営で金正恩体制を支えてきた、恐怖政治の象徴である。

ただこの女性のケースでは、単に末端の保衛員が監視、指導するにとどまらず、清津市の保衛部長が女性を呼び出し直々に思想教育を施すだけでなく、「もう脱北してはいけない、生活で苦しいことがあれば正直に話せ、困ったことがあれば解決してやる」と、相当の気の使いようだったという。

この女性が「家族の生活が苦しいのに、人民班(町内会)で徴収される税金の負担が大きすぎる」と訴えたところ、保衛部長は「他の問題なら解決してやるのだが、それは自分にはできない部分だ」と断ったという。

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女性は、子どもを背負ったまま細々とした商売で生計を立てていたが、夫は何の役にも立たない上に、女性を虐げていたという。そして10月に、女性は子どもを連れて家を出て行方をくらました。近所の人々は「あれこれ困ったことばかりで生きるのが苦しくなって子どもを連れていなくなったのではないか」と囁いているという。

女性の生活に細かいところまで気を使っていた保衛部だが、女性がいつ家からいなくなったのかなど、行方をくらました経緯について全く把握できていなかったという。

夫は、女性が普段から商売で家を空けることが多いので、女性がいなくなっても特段気にもかけなかったようだ。しかし、2日が過ぎても帰ってこないのでさすがに心配になったのか人民班長(町内会長)に知らせた。保衛部が女性がいなくなったことを把握したのは、この人民班長からの通報でだった。

それからようやく追跡に乗り出したものの、1ヶ月を過ぎても見つかっていない。

保衛部は、部長が直接教育と懐柔を行ったのに、顔に泥を塗られた形となり、「ともかく捕まえろ」と怒り心頭だという。

実は、実の姉が脱北して中国にいるため、女性が再び脱北したものと見て追跡を続けているが、彼女が国境の川を渡ってしまったら、中国当局に逮捕され再び強制送還されるのを待つしかないだろう。

(参考記事:12歳女児を待つ残酷な運命…金正恩「拷問部隊」が仕掛けるワナ

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