今月初めに平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)市で、金氏一家を非難する内容のビラと冊子が大量に巻かれ、当局が取り締まりに乗り出した。
平安南道の情報筋によると、ビラが撒かれたのは今月上旬、平城駅前でのことだ。ビラは、3代世襲を非難するものと、「金日成・金正日を正しく知る」というタイトルの冊子60冊だ。昨年9月の党代表者会で3代世襲が公式化した後、北朝鮮国内ではこの様なチラシや冊子が急増している。
国家保衛部・防衛隊員と安全部保安員は、各人民班班長を集め、ビラや冊子を見た人々に届け出を奨励せよという内容の会議を行った。しかし、配布現場の目撃者が登場せず、捜査が難航している。
現在、平城市には合同捜査本部が立てられ、検閲人員が小冊子の回収に乗り出しているが、極僅かしか回収できていない。情報筋は「好奇心で冊子やビラを見た人が懲罰を恐れて隠している」と説明した。