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情報筋は、「韓流ドラマを見るには本当に注意が必要だ」として、ワイロの額が上がっていることを指摘した。

「最近、109常務は5000ドルくらいでは動かない、1万ドル(約108万円)を払わなければならない」

このように、韓流の取り締まりをネタにして、ワイロをゆすりとろうとする事件が報告されている。

両江道(リャンガンド)の情報筋によると、今年5月に三水(サムス)郡の協同農場の7世帯が、韓流ドラマを見ていたところを109常務に踏み込まれた。彼らは「14歳以上は教化所(刑務所)に行くことになる」と脅迫した上で、1000元から2000元(約1万5000円〜3万円)のワイロを要求した。

農民と顔見知りという取締官は「面倒を見るべき甥が3人いる。ノルマもある。500元や1000元では見逃してやれない、少なくとも1500元(約2万2700円)が必要だ」と、使いみちの内訳まで明らかにした上で、ワイロを要求した。

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109常務は通常、保衛部(秘密警察)、保安署(警察署)、検察所などの人員からなるが、協同農場に現れた人員は、パソコンの専門家と地元の青年同盟(金日成金正日主義青年同盟)のメンバーだった。地元の事情をよく知る青年同盟のメンバーが、生活苦を打開するために、隣人を売ったものと考えられる。

しかし、いくら取り締まりが厳しくとも、一度韓流にハマった北朝鮮の人たちは、あの手この手を尽くして韓流を見ようとする。特に、外の世界の情報に飢えている若者はなおさらだ。