北朝鮮の「朝鮮マネー・ロンダリングおよびテロ資金支援防止のための国家調整委員会」の報道官(スポークスマン)は1日、同国がハッキングにより約20億ドルを盗み取ったとする国連安全保障理事会の制裁委員会専門家パネルの指摘について、「真っ赤な嘘」だと否定する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
(参考記事:サイバー攻撃「真犯人を知っているが北朝鮮も気に入らないから教えない」とマカフィー創業者)
専門家パネルは先ごろ、北朝鮮が2015年12月から今年5月にかけて少なくとも17カ国の金融機関や仮想通貨交換所に対し、35回にわたってサイバー攻撃を仕掛け、最大で20億ドル(約2140億円)を違法に得ていた疑いがあると指摘した。
談話はこれに対し、「何の科学的な証拠もなしに無鉄砲にわれわれに言い掛かりをつける謀略資料」だと非難。「嘘も百度つけば事実として信じるようになるというヒトラーファシスト宣伝者らの手口を再現してみようとする極めて愚かな行為」だと強調した。