また振込ではなく、「受け子」を使って現金を受け取らせるのも北朝鮮の詐欺の特徴だ。
北朝鮮にも銀行は存在するが、国民からの信用は極めて低い。2009年の貨幣改革(デノミネーション)のときに、旧紙幣を全額銀行に預けさせ、その一部だけを新紙幣で引き出させる形にし、多くの人が国に財産を奪われる経験をしたためだ。そのため財産は銀行に預けず、外貨に両替した上でタンス預金にするのが一般的だ。
(参考記事:「銀行に預金するのはバカ」との不名誉克服を目指す北朝鮮の金融システム)北朝鮮ウォンの最高額紙幣は5000北朝鮮ウォン(約65円)。持ち運ぶにも貯め込むにも不便だが、外貨ならとても便利だ。
(参考記事:国民も「受取拒否」の北朝鮮ウォン、ようやく信用回復へ)