2004年5月に開かれた小泉純一郎首相(当時)と北朝鮮の故金正日総書記による第2回日朝首脳会談を受け、新潟県柏崎市の拉致被害者の蓮池薫さん(61)らの子ども5人を日本に迎えてから、22日で15年となった。子どもたちは着実に成長し、それぞれの道を歩んでいる。一方でこの間、政府認定の拉致被害者や、未認定の特定失踪者は1人も戻っていない。待ちわびる家族の高齢化も著しい。北朝鮮に残されている人々をどうやって早く救い出すのか-。正念場を迎えている。

5人は、蓮池さん、祐木子さん(63)夫妻の2子と、福井県小浜市の拉致被害者地村保志さん(63)、富貴恵さん(63)夫妻の3子。

蓮池さん、地村さんの両夫妻、佐渡市の拉致被害者曽我ひとみさん(60)は02年10月に帰国した。ただ、子どもらを北朝鮮に残しており、不安な日々を過ごした。約1年半後、蓮池さん、地村さんの両夫妻は子どもを取り戻した。曽我さんは、さらに約2カ月後の04年7月に、娘2人や夫との再会を果たした。

一方、拉致問題はほとんど進展していない。新潟市で拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=や、曽我さんとともに拉致された母ミヨシさん=同(46)=ら政府認定の12人はなお安否不明のままだ。拉致の可能性を排除できない特定失踪者に関する真相究明も進んでいない。

膠着(こうちゃく)状態の打開に向け、安倍晋三首相は今月、「無条件」での日朝首脳会談実現に意欲を表明した。拉致被害者を取り戻すための「一歩」になるのか。家族も新潟県民も注視している。

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