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北朝鮮の両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)を出発して平壌へ向かっていた列車が停電で立ち往生し、乗客は寒さと飢えに苦しんでいる。NK知識人連帯が15日に伝えた。

韓国の脱北者団体、NK知識人連帯の北朝鮮内部の通信員によると、12日に恵山を出発した平壌行きの4番列車が、37キロ先の金正淑(キムジョンスク)郡の豊陽(プンヤン)駅で停車し動けなくなった。停電によるものだ。

駅周辺は農村で、食堂も売店もないため、乗客は飢えに苦しんでいる。また、車内に暖房がないため、寒さとの闘いも強いられている。中朝国境を流れる鴨緑江に沿って走る恵山満浦青年線は、電力供給が比較的良好だが、今回の停電は慰霊の長さだ。

「停電は、発電所の送電中断により発生した。いつ電気が稼働するのか鉄道関係者たちも分からない状況だ。乗客の不安感は一層大きくなっている」(通信員)

今のところ、死者が発生したとの情報はないが、当局は救援物資を出すなどの措置を一切行っていないため、立ち往生が続けば餓死者、凍死者が続出する可能性もあると情報筋は懸念している。