北朝鮮でロックバンド編成も指示か

金正日氏の次男である金正哲(キム・ジョンチョル)が14日、シンガポールでエリック・クラプトンの公演を観覧したことが15日、確認された。

金正哲氏が2011年2月14日、シンガポールでのエリック・クラプトンのコンサートに現れた時の様子(画像:KBSテレビキャプチャー)
金正哲氏が2011年2月14日、シンガポールでのエリック・クラプトンのコンサートに現れた時の様子(画像:KBSテレビキャプチャー)

正哲氏は、高ヨンヒ氏(2004年に死亡)の第一子で、後継者・金正恩(キム・ジョンウン)氏の実兄。昨年、金正恩氏が後継者として初登場以来、初めてその姿が確認された。

KBSがこの日公開した動画では、黒いパンツとTシャツを着た金正哲が、警護員らしき男性と赤い花を持った女性ら随行員20人余りとスタジアムに姿を現した。

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カメラが近づくと、警護員らしき人物が「なぜ撮影をする?向こうに行け」と手でカメラを遮った。その後、金正哲氏は、黒い色サングラスをかけて公演会場に入場し、公演会場では隣の席の女性と笑顔で話を交わす姿も捉えられた。

韓国の大手紙・朝鮮日報も16日、対北朝鮮消息筋を引用し「金正哲氏は今月の初めに夫人と思われる女性と随行員、オーケストラ団員など連れてシンガポールを訪問し、一流ホテルのパンパシフィックのスイートルームに泊まった」と伝えた。

正哲氏は、耳にピアスを開けユニバーサルスタジオとアンダーウォーターワールドを観光し、高価なダイヤモンドを購入した。14日の公演は、VIP席で観覧した後、クラプトンの顔が描かれたTシャツなど記念品を大量に購入したという。

公演直後には、シンガポールを離れ北京空港に到着。平壌行きの飛行機に乗った事も明らかになった。

金正哲氏は、米国のPOP音楽とNBAのファンであると伝えられている。2008年には英国駐在の北朝鮮大使館を通じてエリック・クラプトンの平壌公演を招請したが、実現には至らなかった。

さらに、クラプトンをまねてある事を指示したと伝えられている。

「『新星組』という名前のロックバンドを組織せよ」

正哲氏がクラプトンのコンサートを観覧した日時は14日で、金正日氏の生誕記念日(2月16日)の二日前だ。故金日成の生誕記念日(4月15日)に次いで重要な政治日程の直前に、北朝鮮を離れてコンサートに行くということは正哲氏が、北朝鮮政治に興味がないことを示している。

今後、金正哲氏は後継レースから落した金正男氏と同じ道を歩むだろうと展望される。金正男氏は、2001年に偽造パスポートで日本に入国しようとしたが摘発され、早々に後継者から脱落したと伝えられている。

最近では中国、マカオなどで金正恩後継に対する不満を外国メディアに伝えるなどの突発的な行動も見せている。

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