スペイン紙エル・パイスは13日付で、同国マドリードの北朝鮮大使館が2月22日に襲撃された事件を巡り、同国情報機関などが犯行グループの一部の身元を特定し、少なくとも2人が米中央情報局(CIA)と関わりがあることが判明したと伝えた。

「異例な事件」専門家

同紙の2月28日付の報道によると、襲撃犯は10人前後の東洋系の男たちで、銃で重武装していた。犯人らは大使館職員や外部から来た人など被害者8人の頭に袋を被せ、手を縛り暴行。被害者のうち3人はケガがひどく、病院で治療を受けたという。

また、現地の調査報道メディアCOPEは「『犯人たちは自分たちが手に入れようとしている文書やコンピューターがどこにあるか聞くこともなく見つけ出した』という被害者の証言があった。また、犯人たちはその日、大使館正門から内部に入ったことも分かった」と伝えた。

韓国紙・朝鮮日報(日本語版)は今月2日付で「事件の捜査にはスペイン警察情報局(CGI)と共に中央情報局(CNI)が当たっていることが分かった。捜査当局は、スペイン大使を務め、北朝鮮の核実験直後の2017年9月に追放された金赫哲(キム・ヒョクチョル)氏=現・国務委員会対米特別代表=が関与している可能性を念頭に置いているが、まだ具体的な手がかりはつかめていない」と報じた。

同紙はまた、「北朝鮮に詳しい欧州の専門家は『北朝鮮にとってスペインにある大使館は外交・安全保障戦略上の比重が低く、重要な文書が保管されている可能性は低い。それでも10人前後という大勢の工作員が投入されたとすれば、非常に異例なことだ』と語った」つ伝えた。

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