北朝鮮国営の朝鮮中央通信は8日、韓国が南北対話を進める一方で軍備を増強していることについて「二重的振る舞いは許されない」とする論評を配信した。

これに先立ち、労働新聞と民主朝鮮も同様の論評を掲載しており、北朝鮮が韓国側の動きに神経をとがらせている様子がうかがえる。

同通信は論評で「同族間の争い終息を確約した北南合意の裏面で強行されている無分別な軍事的行為は、われわれの強い警戒心と内外の懸念をかき立てており、それは現情勢の発展にもよくない影響を及ぼしている」と指摘。

続けて「表では『和解の微笑』を浮かべ、裏では対決の刃物を研ぎ、朝鮮半島と地域の平和保障に重大な障害をきたす南朝鮮軍部の二重的振る舞いは絶対に許されない」と強調した。

論評の全文は次のとおり。

二重的振る舞いは許されない 朝鮮中央通信社論評

【平壌2月8日発朝鮮中央通信】南朝鮮軍部が平和と安定の雰囲気を害する武力増強騒動に熱を上げている。

最近、「現在と未来の予想される軍事的脅威と安保変化に備える」という名目の下で「国防中期計画」なるものを新しく発表した軍当局はそれに従ってかつてより13.6%も増えた2500余億ドルの軍事費を支出しようと画策している。

これは、朝鮮半島の恒久的かつ強固な平和と安定を願う全同胞の志向と念願に背ちする危険きわまりない行為であり、われわれに対する露骨な挑発だと言わざるを得ない。

南朝鮮軍部の振る舞いは、内外の全幅的な支持と歓迎を呼び起こした歴史的な北南宣言に対する挑戦であり、乱暴な違反である。

昨年、北と南は対峙地域における軍事的敵対関係の終息を朝鮮半島全域での戦争危険の除去と敵対関係の解消につないでいき、特に軍事的信頼が構築されるにつれて軍縮を実現していくと確約した。

南朝鮮当局には宣言に明記された通りに、緊張緩和に背ちする一切の行動を禁止すべき義務がある。

特に、かつてありもしない「北の脅威」をうんぬんし、南朝鮮全体を極東最大の火薬庫につくった軍部としては、それについて論議する余地さえなくなったこんにちの情勢の下で同族を狙った殺人装備を全部縮小する方向へ遅滞することなく進むべきであった。

しかし、国防部はわれわれの前では軍事的緊張緩和に関心があるかのように行動し、裏では情勢が緊張していた時期よりおびただしい規模の軍事費を投入して武力増強と装備の現代化に乗り出しており、果てはステルス戦闘機F35Aと高高度無人偵察機グローバル・ホーク、海上高高度迎撃ミサイルSM3などの外国産武装装備まで大々的に搬入しようとしている。

果たして、これが真に南朝鮮軍当局の現情勢の流れを大事にする態度であり、朝鮮半島を恒久的かつ強固な平和地帯にしようとする立場であるかということである。

軍部勢力は自分らの措置を「自体の防衛力強化のための土台構築」と強弁しているが、それは単なる欺まんにすぎない。

実際に、軍当局は自分らの武力増強策動が「核および大量殺りく兵器対応システム」に名称が変わった以前の「3軸打撃システム」という北侵攻撃システムを完成することに目的を置いているというのを少しも隠していない。

現実は、南朝鮮軍部が同族との力の対決を続けようとしているということを如実に示している。

同族間の争い終息を確約した北南合意の裏面で強行されている無分別な軍事的行為はわれわれの強い警戒心と内外の懸念をかき立てており、それは現情勢の発展にもよくない影響を及ぼしている。

表では「和解の微笑」を浮かべ、裏では対決の刃物を研ぎ、朝鮮半島と地域の平和保障に重大な障害をきたす南朝鮮軍部の二重的振る舞いは絶対に許されない。

南朝鮮軍当局は、自分らの行為が望ましくない意外の結果を招きかねないということについて熟考する方がよかろう。---

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