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非核化を巡る米国との対話が膠着する中、北朝鮮外務省米国研究所は16日、米国による制裁と人権問題に対する圧力を非難し、「朝鮮半島の非核化へ向かう道が永遠に行き詰まりになるかもしれない」とする政策研究室長談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

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談話は「米国務省と財務省はマネーロンダリング(資金洗浄)だの、瀬取りだの、サイバー攻撃だのというさまざまな口実を設けて、わが国だけでなくロシア、中国など第3国の会社と個人、船舶におおよそ8回に及ぶ反朝鮮制裁措置を講じた」と指摘。

続けて、「ありもしない『人権問題』まで取り上げて、主権国家であるわが朝鮮政府の責任幹部らを自分らの単独制裁対象リストに追加する挑発的妄動までためらわないなど、反朝鮮人権謀略騒動に熱を上げている」と非難した。

談話はまた、朝米関係でまず必要なのは信頼醸成であると強調しながら、米国がそれに応えず圧力で臨むのなら「それより大きな誤算はなく、むしろ朝鮮半島の非核化へ向かう道が永遠に行き詰まりになるような、誰も願わない結果が招かれるかもしれない」と強調した。

一方で、「トランプ大統領自身も機会あるたびに朝米関係改善の意志を披瀝(ひれき)している」とも言及しており、トランプ氏のリーダーシップによる膠着打開への期待をうかがわせた。