北朝鮮が引き続き、国連での人権決議採択と、国際人権NGOが発表した性暴力実態の報告書に反発している。
国連総会第3委員会では今月15日、北朝鮮における人権侵害を非難する決議が採択された。これに先立ち先月31日には、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HWR)が、北朝鮮で蔓延する女性への性暴力実態に関する報告書を発表。その中では「警察官たちは性犯罪の捜査を楽しんでいる」などと、権力の側が加害者となっている実態が報告されている。
(参考記事:手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為)これに対し、朝鮮労働党機関紙の労働新聞は29日付の論評で「わが体制の真の姿には目をつぶり、幾ばくかの金銭に買収された人間のくずの偽り証言だけを受け売りにする『人権』謀略策動はこんにちの明るい世の中では通じない」と反発。
決議に賛成した米韓に対しては「せっかくもたらされた朝米・北南関係改善の局面でむやみに軽挙妄動すれば、全てのものが水泡に帰するようになる」として、非核化対話を止めることも示唆してけん制した。