北朝鮮が引き続き、国連での人権決議採択と、国際人権NGOが発表した性暴力実態の報告書に反発している。

国連総会第3委員会では今月15日、北朝鮮における人権侵害を非難する決議が採択された。これに先立ち先月31日には、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HWR)が、北朝鮮で蔓延する女性への性暴力実態に関する報告書を発表。その中では「警察官たちは性犯罪の捜査を楽しんでいる」などと、権力の側が加害者となっている実態が報告されている。

これに対し、朝鮮労働党機関紙の労働新聞は29日付の論評で「わが体制の真の姿には目をつぶり、幾ばくかの金銭に買収された人間のくずの偽り証言だけを受け売りにする『人権』謀略策動はこんにちの明るい世の中では通じない」と反発。

決議に賛成した米韓に対しては「せっかくもたらされた朝米・北南関係改善の局面でむやみに軽挙妄動すれば、全てのものが水泡に帰するようになる」として、非核化対話を止めることも示唆してけん制した。

同通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 反朝鮮「人権」謀略騒動に熱を上げる米国とその追随勢力を糾弾

【平壌11月29日発朝鮮中央通信】先日、米国とその追随勢力が国連総会第3委員会で「北朝鮮人権決議案」なるものをつくり上げた。

米国は、国連で「北朝鮮人権討論会」を開いたのに続いて、人間のくずを動員してでっち上げた「人権侵害報告書」なるものを発表するなど、反朝鮮「人権」謀略騒動にいっそう熱を上げている。

29日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、これは朝鮮の自主権と尊厳をき損し、わが体制を害するための卑劣で、きわめて幼稚な政治的陰謀の所産であると暴いた。

同紙は、わが体制の真の姿には目をつぶり、幾ばくかの金銭に買収された人間のくずの偽り証言だけを受け売りにする「人権」謀略策動はこんにちの明るい世の中では通じないとし、次のように強調した。

人民を最も神聖視し、人権を法的にしっかり保証するわが体制の尊厳あるイメージをあえて傷つけようとするのは暗い裏道だけを探し歩き、謀略に長けている自分らのざまをさらけ出すだけである。

同族を陥れる「決議案」のつくり上げに介入し、それが採択された後には「共に参加」だの、「歓迎」だのとして、反朝鮮「人権」騒動に加担した南朝鮮当局の行為も看過できない。

米国と南朝鮮当局は、せっかくもたらされた朝米・北南関係改善の局面でむやみに軽挙妄動すれば、全てのものが水泡に帰するようになるということを銘記し、分別のある行動を取る方がよかろう。---

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