北朝鮮軍の「マフィア化」進む…民間人相手に投資詐欺も

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朝鮮人民軍第8軍団傘下のある部隊は、金鉱開発を名目に複数のトンジュ(金主、新興富裕層)から投資金を集めた。ところが、金鉱開発には全く手を付けず、「開発費」という名目で投資金を騙し取ったというのだ。

別の情報筋が紹介したケースは次のようなものだ。

軍部隊傘下の企業所が、企業の名義を貸す条件でトンジュからカネを受け取ったが、それ以降はあれこれ言い訳をして約束を守ろうとしなかった。そのため、トンジュが当局に訴え出たという話だ。

北朝鮮の国営企業や国の機関は、運営費を確保するために、一定額の利益を納める条件で民間業者に名義を貸し与えている。一見すると◯◯市商業管理所が運営する食堂や美容室だが、経営者は民間人という「なんちゃって国営企業」である。軍も同じようなことを始めたということだが、どういうわけか名義は貸し与えず投資金を騙し取ったということだ。

(参考記事:タクシーの「上納金」を公共予算に当てる北朝鮮の地方政府

いずれのケースも怒ったトンジュが「信訴」を行った。