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金正日氏、専用駅を3回移動

金正日専用駅は両江道恵山市のコムサン洞とポチョン郡のイファ里の間にある。この地域は有事の時にも飛行機が爆撃することができないほど、狭い谷間に位置している。両江道の住民たちは、ワンドクにあるわけではないが、この駅のことを通常ワンドク駅と呼んでいる。

金正日専用駅は最初、1985年に今の駅から2キロ離れたワンドクに建設された。この駅は規模や建設資材に至るまで、都心にある恵山青年駅よりもすぐれていた。規模も雄大で、内部の施設も高級だった。

しかし、建設後数年が経って決定的な問題点が指摘された。中国側からこの駅が丸見えで、有事の際には爆撃されかねないと金正日氏が不満を述べた。北朝鮮政府は1989年に、速やかにこの駅を爆破し、新しい駅舎の工事に取り掛かった。一方で、近隣にある一般住民の使う駅はボロボロなのに放ったらかしにされた。

北朝鮮は1989年から2代目の恵山1号駅の建設を行い、1991年に完成させた。位置は現在(3代目)の1号駅から北に2キロ程度離れている。この駅は、現在の駅よりはるかに大きくとても目立った

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そのような理由で金正日氏はこの駅にOKを出さなかった。駅から中国の山が一部見えるという理由もあった。この駅は壊されずに「三池淵精密機械工場(95号軍需工場)」として使われている。

北朝鮮政府は直ちに3代目の金正日専用駅の建設を始めた。1991年から1年かけて労働力を総動員して、現在の場所にもっと大きな1号駅を建設した。

谷間を埋めて、数百メートルの橋を建設する工事の過程で、恵山市とポチョン郡、ウンフン郡の現場で、作業員が大規模に動員されて、工事に投入された。週末には恵山市の住民まで動員して、土と砂利を運ばせた。

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恵山市のコムサン里とポチョン郡のイファ里の住民たちは、農作業の季節にも呼び出されて、工事現場に動員された。