北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は6日、トランプ米大統領がシンガポールで金正恩党委員長と会談した際、朝鮮戦争の終戦宣言を約束したとする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。論評は個人の署名入りで、トランプ氏に対して遠回しに約束の履行を求めた形だ。
(参考記事:米大統領、終戦宣言約束か…金正恩氏に口頭でと報道)論評は、「シンガポール朝米首脳の対面と会談、共同声明を通じて双方は手を取り合って世界に向かって敵対関係を終息させることについて宣布した」と指摘。
これに基づき、自国は核実験場の廃棄や米軍の遺骨返還を進めてきたのに「米国は口先だけで関係改善を唱えて何も履行しなかったし、むしろ相反する行動をしている」と不満を表明した。
続けて論評は、「米国側は『先・非核化、後・平和協定締結』に固執せず、シンガポール朝米首脳会談の時に大統領が約束した終戦宣言採択問題を先送りにしてはならない」と主張。朝鮮戦争の終戦宣言は、すでにトランプ米大統領が約束済みであることを強調した。