北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は26日、米国が非核化を巡る朝米対話が失敗した場合に備え「危険極まりない軍事的動き」を見せていると非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

トランプ米大統領がポンペオ国務長官の訪朝を中止させたのを受け、北朝鮮が見せた最初の「けん制」と言える。

論評は、日本に駐屯するグリーンベレーなど米軍特殊部隊が、フィリピンなどを舞台に北朝鮮を想定した「長距離浸透訓練」を行っていることが暴露されたと指摘。「ようやくもたらされた朝鮮半島の平和と朝米間の対話の雰囲気を曇らし、シンガポール朝米共同声明の履行に水を差すごく挑発的かつ危険極まりない軍事的動き」だと非難した。

同通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」米軍特殊部隊の危険極まりない動きを暴露、糾弾

【平壌8月26日発朝鮮中央通信】南朝鮮のある放送によると、日本に駐屯する米軍特殊部隊は輸送機で1200キロ離れたフィリピンにまで飛んでいく長距離浸透訓練を強行した。

放送は、これが方向さえ変えれば「平壌に浸透」するための訓練であるということが確認できると報じた。

これに先立ち、さる7月末~8月初め頃、米海軍の原子力潜水艦「ミシガン」号が日本の沖縄に駐屯する「グリーンベレー」「デルタ・フォ-ス」など特殊部隊を南朝鮮の鎭海海軍基地に移送した事実もあらわになった。

26日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、これはようやくもたらされた朝鮮半島の平和と朝米間の対話の雰囲気を曇らし、シンガポール朝米共同声明の履行に水を差すごく挑発的かつ危険極まりない軍事的動きであると暴露した。

同紙は、この行為は米国が自分らの不当で強盗さながらの「先 非核化」企図が失敗する場合に備えて北侵戦争を挑発し、天罰を受けるべきことまで強行する犯罪的悪巧みをしているということを示しているとし、次のように強調した。

われわれは表では微笑を浮かべて対話を行い、裏では悪名高い特殊部隊の殺人悪党らを駆り出して秘密訓練まで行っている米国の2重的態度を重大視せざるを得ない。

米国がかつて万能の武器のように使っていた古びた「砲艦外交」方式で持って誰それを驚かして何か不純な目的を達成できると思ったならば、大きな誤算である。

米国は、熟考すべきである。---

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