北朝鮮国営の朝鮮中央通信は17日、金正恩党委員長が北東部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)で経済各部門を集中的に視察したことを伝えた。視察の日時は明らかにされていない。

今回の視察先は◆漁郎川(オランチョン)発電所の建設現場、◆朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第810軍部隊傘下のサケ養殖施設、◆清津(チョンジン)造船所、◆羅南(ラナム)炭鉱機械連合企業所9月1日機械工場、◆塩盆津(ヨムブンジン)ホテルの建設現場、◆温堡(オンポ)休養所、◆鏡城(キョンソン)郡の農地、◆清津かばん工場――以上の8カ所。

同通信によると、金正恩氏はこれらのうち、発電所とホテルの建設現場、休養所、かばん工場の4カ所で、工事の遅れや管理不備に不満を表明した。

特に発電所では、着工から17年間で総工事量の70%しか進捗していないことについて「文書をいじくっているだけで、実際的で電撃的な対策を立てたものはひとつもない」「建設現場には一度も出向かず、竣工式にはぬけぬけと顔を出している」として、内閣の担当幹部らを厳しく叱責。朝鮮労働党中央委員会の指導の下で、来年10月10日までに発電所を完成させるよう厳命した。

また、温泉施設である温堡休養所では浴場を見て回りながら、「管理がなっていないので温泉治療の浴槽が汚く、薄暗くて非衛生的だ、このような環境で治療になるのか、本当に汚い」と指摘したという。

一方、サケ養殖施設と造船所、機械工場では直近の成果を高く評価。特に造船所では、「新しく建造した戦闘艦船の構造と戦術技術的諸元、武装装備設置状況も調べ、自ら試験航海も行い、造船所の労働者たちが自力更生の革命精神を強く発揮して海軍武力をより強化できるように機動および火力能力の優れた戦闘艦船を立派に建造したことについて評価した」という。

また、「清津造船所の労働者たちを固く信じ、新しく計画している近代的な貨客船の建造をここの造船所に任せることを決心した」としながら、「すでに『万景峰(マンギョンボン)92』号を建造した経験もあるのでいくらでもできるだろう」と述べたという。

金正恩氏はさらに、党中央軍事委員会の決定によって移動配置されることになっている鏡城郡仲坪里(チュンピョンリ)の飛行連隊区画に、100ヘクタールの野菜温室農場を建設することを指示した。

なお、これらの視察には朝鮮労働党中央委員会の幹部である黄炳瑞(ファン・ビョンソ)、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、呉日晶(オ・イルチョン)、金勇帥(キム・ヨンス)の各氏が同行した。