2017年の北朝鮮の貿易赤字(韓国との貿易を除く)が、前年比の125.5%増の20億1000万ドルに達していたことが9日までにわかった。国連安全保障理事会の制裁が、北朝鮮経済に大きなダメージを与えたことを如実に示すものと言える。
(参考記事:北朝鮮、開城を経済特区に指定へ)同日、韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が発表した報告書によると、昨年の北朝鮮の対外貿易額(同)は前年比15.0%減の55億5000万ドル(約6125億円)だった。内訳は、輸出が前年比37.2%減の17億7000万ドル、輸入が同1.8%増の37億8000万ドル。
輸出の落ち込みが大きいのは、昨年8月、石炭や鉄鉱石、水産物など北朝鮮の主力輸出品の輸出を全面禁止する制裁決議が施行されたためと見られる。
北朝鮮の貿易相手国としては中国が最大で、シェア94.8%は過去最高だった。中国に次いでロシア、インド、フィリピン、スリランカの順で貿易額が大きかった。