北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は21日、日本が対北圧力の維持を訴え続けていることを非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
(参考記事:「自衛隊の攻撃力は一流になった」北朝鮮メディア)論評は、「最近、安倍が日本を訪問した東南アジアの2カ国の首相らに会って朝鮮に『国際的圧力』を加えることに協力してくれることを求めた」と言及。これは、安倍晋三首相が12日にそれぞれ会談したマレーシアのマハティール首相とラオスのトルトン首相を指すと見られる。
論評はまた、3日にシンガポールで行われた日米韓防衛相会談においても、共同記者会見では対北圧力に「まったく言及されなかった」と指摘。「(12日の)朝米首脳の対面は日本がいくらブレーキをかけて意地悪く振る舞っても、朝鮮半島と地域に到来している和解と平和、安定と繁栄を目指す歴史の流れを絶対に阻めないということをはっきり実証した」と強調した。
さらには、「不安感にとらわれた安倍は朝鮮半島の情勢を悪化させようとする不純な策動に東南アジアの国々を引き入れようと愚かに画策しているのだ」と決めつけた。