北朝鮮に面する中国遼寧省丹東で、北朝鮮労働者と思われる女性たちが中国に入国する様子が捉えられた。

デイリーNKの対北朝鮮情報筋によると、今月24日、丹東海関(税関)の前で、約10人の女性たちが北朝鮮レストランの制服と思われる服を着て待機している様子が捉えられた。

情報筋は、彼女らは瀋陽の北朝鮮レストランに派遣される人員だとして、中国政府が北朝鮮労働者の受け入れ規制を緩和していると述べた。

このような動き、は国連安全保障理事会で採択された制裁決議に違反するものだ。

昨年10月に採択された制裁決議2375号は、国連加盟国に対して北朝鮮労働者の就労許可を更新を禁じている。また、昨年12月に採択された制裁決議2397号は、現在滞在中の北朝鮮労働者を2019年末までに帰国させることを義務付けている。

丹東税関前で待機する北朝鮮から来た女性労働者(画像:デイリーNK対中情報筋、5月24日撮影)
丹東税関前で待機する北朝鮮から来た女性労働者(画像:デイリーNK対北朝鮮情報筋、5月24日撮影)

中国当局はすでに一昨年3月から、北朝鮮と国境を接する遼寧省と吉林省の企業を対象に、北朝鮮労働者の雇用停止を非公式ながら指示した。その後、北朝鮮労働者を帰国させる動きが広がっていたが、南北首脳会談や中朝首脳会談の開催と前後して、制裁措置が緩和される兆候が各地で表れていた。

(参考記事:「北朝鮮労働者に帰ってきてほしい」中国企業のホンネ

今年3月30日には、約100人の女性が複数台のバスに分譲し、北朝鮮の新義州(シニジュ)から国境の橋を渡り丹東で下車する様子が目撃されている。また4月には、吉林省延辺朝鮮族自治州の和龍に、北朝鮮女性400人が現れた。いずれも中国に派遣された北朝鮮労働者と思われる。