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北朝鮮の鉄道当局の腐敗によって正規に販売されている切符が入手困難になり「ヤミの切符」が国定価格(正規の値段)の最高20倍で売られていると米国のラジオ・フリー・アジア(RFA)が2日明らかにした。

放送によると中国に頻繁に往来する北朝鮮住民の言葉を紹介し「駅では組織的に切符を売らずにヤミの切符を売るために、正規の値段で切符を買える人は少ない。平壌から新義州の列車運賃は国定価格では約500ウォンから600ウォンぐらいだが、ヤミの切符の値段は1万ウォンから1万3千ウォンもする」と述べた。

平壌在住の李氏は「毎月一度は中国へ行くのだが、平壌から新義州の区間は列車を利用する。しかし、一度も国定価格で切符を買ったことはない。ヤミの切符の値段が国定価格より高いのは鉄道員たちの腐敗が深刻だからだ」と述べた。

別の平壌在住のリュ氏は「貨幣の交換(貨幣改革)以後、物価は大幅に上昇したが列車の切符は国定価格で抑えていた事もヤミ切符の価格を上昇させた一因だ。ヤミの切符があまりにも高いので、むしろ『サービス車(お金儲けに利用されている機関や企業所の車両)を使用することが現実的だ」と伝えた。

RFAは「休暇の季節や祝日などに『ヤミ切符商売』が盛んになるのは他の国でもあることだが、ヤミ切符の値段が通常料金の20倍にもなる例は少ない。ヤミ切符のたった一枚の値段が北朝鮮の一般労働者の約3ヶ月から4ヶ月分の給料とほぼ同じになる」と付け加えた。