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北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は14日、第4面の約3分の1を割いて、元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区の建設現場の写真を紹介した。

金正恩党委員長は今年1月1日の施政方針演説「新年の辞」で、「元山葛麻海岸観光地区の建設を最短期間内に完工」すべきであるとして、同地区の名前に初めて言及。それから4カ月半ほどの短い期間で、現場には建物の骨格が姿を現した。

米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が民間衛星写真の分析結果として伝えたところでは、この現場はもともと、中距離弾道ミサイル「火星10」(ムスダン)や、短距離地対艦ミサイルの発射実験が行われていた場所だという。

昨年3月には、運搬中だったミサイルが爆発する事故も起きた。

(参考記事:【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

元山葛麻海岸観光地区の建設現場(2018年5月14日付労働新聞)
元山葛麻海岸観光地区の建設現場(2018年5月14日付労働新聞)

一方、金正恩氏は最近、元山にワールドクラスのカジノホテルを建設するよう指示したとの情報があり、事実なら同観光地区内に立地する可能性が高いと見られる。