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北朝鮮は21日、咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)郡豊渓里(プンゲリ)の核実験場を閉鎖すると発表したが、その前日の20日に核実験場で特異な動向が観測されていたと、米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮分析サイト「38ノース」が伝えた。

同サイトは衛星写真を分析した結果として、西側の坑道のそばにある積み場に12両のトロッコが留め置かれ、少なくとも8両が列車として連結されていたと明らかにした。先月30日の生成写真では4台がまばらに置かれていたことと比べると、普段とは異なる状況だ。

また、積み場のそばに今まではなかった小屋らしき明るい色の物体が現れたが、その目的についてはわからないとしている。

一方、昨年9月の核実験以降に廃棄された思われる北側の坑道と、南側の坑道周辺に人員や車両、水の流れなどの動きは見られないと明らかにしている。

一連の動きについて38ノースは、金正恩党委員長が核実験場の閉鎖を宣言した後、さらなる掘削を中止したことを示す初めての兆候かもしれないとしつつも、まだ推測に過ぎず、これから数週間にわたる衛星写真の分析が必要とした。

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38ノースは23日の論評で、豊渓里の核実験場は自分たちの知る限りまだ完全稼動状態にあり、核実験ができなくなったとの結論を下す根拠はないとしている。

(参考記事:核実験場に消えた政治犯たち…金正恩氏「被ばく強制労働」隠ぺいか