北朝鮮の金正恩党委員長は23日、南西部の黄海北道(ファンヘブクト)で前日夜に発生したバスの交通事故で中国人観光客32人が死亡したことを受け、平壌の中国大使館を訪れ、哀悼の意を表した。また、同日夜には病院を訪れ、負傷者を直接見舞った。朝鮮中央通信が伝えた。

負傷者も見舞う

同通信によれば、金正恩氏の中国大使館訪問は午前6時30分とされており、事故発生の数時間後には自ら収拾に乗り出したことになる。

金正恩氏は大使館で、「中国共産党中央委員会総書記である中国の習近平国家主席と中国の党と政府、そして被害者遺族に心からの慰問と深甚なる哀悼の意を表した」という。

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また、「予想外の不祥事が発生してとても胸が痛む」とし、「血肉を失った遺族を考えれば実に痛切な気持ちを禁じ得ない」と述べた。

続けて「朝鮮人民も悲劇的な今回の事故を自分らが被った不幸と見なしている」とし、わが党と政府は遺族の痛い傷を少しでもいやす気持ちで後続措置を最大の誠意を尽くして取るであろう」と語った。

これに対し李進軍大使は、「金正恩委員長同志がそれほど多忙な中でも早朝に自ら大使館を訪れて心からの哀悼と慰問を表したことに深い感動を禁じ得ない」とし、「習近平総書記同志と中国の党と政府に即時報告し、遺族にもそのまま伝える」と述べたという。

病院で金正恩氏は、負傷者を見舞うとともに、医療陣と治療対策を協議したという。事故では、ほかに北朝鮮人4人が死亡し、中国人2人が重傷を負った。