北朝鮮国営の朝鮮中央通信は4日、韓国海軍艦艇の沈没を北朝鮮の仕業と見る韓国政府の姿勢が、南北対話の妨げになるとする論評を配信した。同じ問題を巡り、朝鮮労働党機関紙の労働新聞も前日、同様の論評を掲載している。

韓国海軍の哨戒艦「天安」が2010年3月26日に沈没した事件は、北朝鮮による魚雷攻撃によるものであることが確実視されているが、北朝鮮は一貫して否定している。

韓国はこの日を「西海守護の日」として定め、毎年、犠牲者を悼む式典を行っている。論評は、今年の式典での韓国政府高官の発言などを問題視し、「積弊清算をけん伝する現南朝鮮当局が反朝鮮対決謀略劇を引き続きとらえて同族対決に使う時代錯誤の妄動に執着しているのだから、これいかに対話の場に出た正しい立場だと言えようか」と主張。

続けて「表裏のある二重的な行為は、北南関係の順調な発展に阻害をもたらすだけである。南朝鮮当局は、今のように重大な時期に軽率に振舞っていれば、ひどい目にあうことになるということを銘記する方がよかろう」と述べ、南北対話の中断をにおわせながら、韓国の文在寅政権に揺さぶりをかけている。

論評の全文は次のとおり。

保守とぐるになって対決を追求する真意を明かせ 朝鮮中央通信社論評

【平壌4月4日発朝鮮中央通信】北南関係の改善に対する内外の支持と期待が高まっている時に、南朝鮮でまたもや反朝鮮対決茶番劇が演じられた。

「天安」号沈没事件8年を契機に、大田で「国務総理」をはじめ「政府」関係者と与野の政客、南朝鮮駐留米軍司令官の参加の下に「西海守護の日記念式」なるものが行われ、朝鮮東海上では10余隻の艦艇が奔走して反朝鮮対決雰囲気を鼓吹した。

この修羅場で誰それの「脅威」だの、「蛮行」だのという悪態が吐かれ、「南北関係改善の局面であっても西海をしっかり守っていかなければならない」「平和の定着に対する希望があるからといって安保を緩めるわけにはいかない」という不純な言辞が出たことに対して驚愕せざるを得ない。

これは、北南対話と和解局面に逆行する許せない対決騒動として、対話の相手を露骨に中傷し、脅かす挑発妄動である。

「天安」号沈没事件の犯罪的正体はすでに、全世界に赤裸々にさらけ出され、数多くの専門家と学者、事件の関係者の証言を通じてその謀略的真相が引き続きあらわになっている。

代表的保守メディアである「朝鮮日報」までも、「政府の『調査結果』に対する不信の雰囲気は当然である。『天安』艦の真相は時間が立てば必ず明らかになる。その審判の時刻に恥ずかしくて頭を下げないためには政派と理念を超えてみんなが真相の前に静淑でなければならない」と主張したことがある。

明白なのは、「天安」号事件が親米保守「政権」が同族対決のために故意的に作り上げた特大型の謀略劇であることである。

にもかかわらず、積弊清算をけん伝する現南朝鮮当局が反朝鮮対決謀略劇を引き続きとらえて同族対決に使う時代錯誤の妄動に執着しているのだから、これいかに対話の場に出た正しい立場だと言えようか。

北南間に和解と対話の局面が作られた以降、南朝鮮ではわれわれに言い掛かりをつける不純な対決行為が続いている。

特に、内外の一様な要求通りに民族的和解と団結の雰囲気をもたらすために努める代わりに、反朝鮮茶番劇を主管し、保守一味とぐるになって対決の合唱をする南朝鮮当局の行為は彼らの本心に対して懐疑の念を禁じ得なくする。

保守とぐるになって対決を追求する真意は何か。

南朝鮮当局は、これに対して明確にしなければならない。

大勢に逆行して稚拙な謀略劇を同族対決に引き続き悪用するのは、北と南の間を永遠に和解できない敵意と対決関係に作ろうという腹黒い下心の発露としか他には見られない。

表裏のある二重的な行為は、北南関係の順調な発展に阻害をもたらすだけである。

南朝鮮当局は、今のように重大な時期に軽率に振舞っていれば、ひどい目にあうことになるということを銘記する方がよかろう。---

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