ロシアの建設現場で、北朝鮮労働者の死亡事故が相次いでいる。3月に入ってから判明しただけで7人が死亡している。

ポーランドとリトアニアに囲まれたロシアの飛び地、カリーニングラード州ソビエツクのショッピングセンターで今月17日、死亡事故が発生した。

コムソモリスカヤ・プラウダ紙によると、改装工事の現場で突然壁が崩れ、下敷きになった49歳の男性労働者が死亡した。後になって、死亡した労働者が北朝鮮出身であることがわかった。

ネットメディアのKlopsによると、3人の労働者がショッピングセンターの2階の高さ7メートル半の壁を崩す工事に当たっていた。5メートルを崩した時点で壁が急に崩れ、1人が下敷きになった。現場に救急車が急行したものの、間に合わなかったという。

一方、ロシア・タタールスタン共和国の建設現場では、52歳の北朝鮮労働者が転落死した。

現地のベスティ・カマザ紙によると今月7日、カザン市内のマンション建設現場で働いていた52歳のキム・ミンチョルさんが足を踏み外して地上に転落し、死亡した。当局は、現場に安全柵が設置されていなかったことから、刑法の安全規則違反の容疑で捜査に乗り出した。

ロシアでは1日にも、バシコルトスタン共和国で働いていた5人の北朝鮮労働者が、一酸化炭素中毒で死亡する事件が起きている。

(参考記事:ロシアで北朝鮮労働者5人の遺体発見…当局が捜査

国際社会の制裁強化にもかかわらず、ロシアでは現在3万5000人の北朝鮮労働者が働いている。長時間労働、賃金の遅配、不払い、ピンはね、安全設備の不備など、劣悪な条件での労働を強いられている。

監視の目が行き届かないシベリアの木材伐採場では、現場から逃げ出そうとした労働者がアキレス腱を切られたり、掘削機で足を潰されたりという凄惨な私刑(リンチ)を受けているという証言がある。