ロシアの地方都市の建設現場で働いていた北朝鮮労働者5人が遺体となって発見され、現地当局が捜査に乗り出した。

ロシア・バシコルトスタン共和国のメディア、ウファ1によると、首都ウファのブリュヘラ通りで1日、建設現場に置かれたコンテナの中からアジア人5人の遺体が発見された。

調査の結果、5人は北朝鮮からやってきた42〜58歳の労働者であることがわかった。唯一身元が確認された犠牲者は42歳のキム・ギュヒョンさんだ。

彼らは合法な滞在資格を得て、建設会社サルビア社のマンション建築現場で働いていた。現場の片隅に置かれたコンテナに住んでいたが、電線が破損したため、レンガの上に鉄板を敷き、その上にバケツを置いて何かを燃やして暖を取っていた。

当日の最低気温は氷点下27度。充分に換気をしないまま寝入ったため、一酸化炭素中毒で死亡したものと思われる。

バシコルトスタン共和国家族労働社会保護省はタス通信の取材に「ビザ発給は割り当てに基づくもの」としつつも、労働環境、滞在資格などにについて確認を行うことを指示した。また、捜査機関はロシア連邦刑法109条の2人以上に対する過失致死容疑で捜査を始めた。モスクワの北朝鮮大使館はウファ1の取材に「コメントできる担当者がいない」とのみ答えた。

昨年9月に国連安全保障理事会で採択された制裁決議2375号は、北朝鮮労働者の新規雇用を禁じ、現在雇用している労働者は契約が終われば帰国させることを義務付けている。しかし、ロシアではいまだに3〜4万人の北朝鮮労働者が働いていると言われているが、劣悪な労働環境で事故が耐えない。

(参考記事:ロシアで相次ぐ事故…1週間で北朝鮮労働者4人死傷

また、シベリアの人里離れた木材伐採現場では、逃げ出そうとした労働者がアキレス腱を切られたり、掘削機で足を潰されたりという凄惨な私刑(リンチ)を受けているという証言がある。

(参考記事:アキレス腱切断、掘削機で足を潰す…北朝鮮労働者に加えられる残虐行為