米ワシントン・ポストは昨年11月、脱北した薬物密売人の証言として咸鏡北道(ハムギョンブクト)の会寧(フェリョン)で市民の8割が覚せい剤を使っていると報じた。
(参考記事:「男女関係に良いから」市民の8割が覚せい剤を使う北朝鮮の末期症状)覚せい剤は北朝鮮国内の市場に大量に流通しており、売人はいたるところにいる。
北朝鮮では計画経済がとん挫し、なし崩し的に資本主義化が進んだことで、以前はいなかった小金持ちが大量に出現した。しかし、娯楽の少ない地方都市では少し前まで、カネを持っていても、使う場所がない状況だった。そこで、手軽に楽しめるレジャーとして覚せい剤が脚光を浴びてしまったのだ。
その影響は少年少女にまで及んでおり、地方都市では学校を舞台にした薬物がらみの大騒動がたびたび持ち上がっている。
(参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」)