北朝鮮人権市民連合は22日、無国籍の脱北者、キム・チョニル氏に対して、“保護決定の再審査の機会を与え、充分でない関連法を改善するように”という内容の陳情書を、国家人権委員会に提出した。
市民連合が国籍の再審査を要請した、キム・チョニル氏は、1992年に北朝鮮を脱出した脱北者だ。2004年に中国とモンゴルを経由して、韓国に入国した。だが、父親が解放直後に北朝鮮政府の招請で北朝鮮に行った、中国国籍の外国人だったという理由から、中国国籍に分類された。
現在、法務部はキム氏を調査した国家情報院の意見を受け入れて、彼を中国人不法滞在者に分類している状態だ。
陳情書を提出した北朝鮮人権市民連合の、イ・ヨンファン調査研究チーム長は、“国家情報院が北朝鮮からの脱出の経緯に対する調査機関として、制限的な保護決定の権限を持っているが、職務範囲を越えて、国籍審査を慣行的に行ってきたことは問題”と指摘した。