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北朝鮮の金正恩党委員長は、高位級代表団の一員として訪韓した妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長を通じて、韓国の文在寅大統領に早期の訪朝を提案した。実質的に南北首脳会談の提案と言えるが、これについて韓国国民の半数以上が肯定的に見ていることが世論調査の結果で明らかになった。

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韓国の世論調査機関のリアルメーターが今月12、13日に500人を対象に行った定期世論調査によると、南北首脳会談に「賛成」と答えた人は61.5%に達した。

年齢層別に見ると、40代(72.8%)で「賛成」が最も多く、次いで30代(65.9%)、20代(65.8%)、50代(57.5%)、60代以上(49.3%)の順となった。

また、支持政党別に見ると、与党の共に民主党の支持者は93.0%が「賛成」と答えたのに対して、朴槿恵前大統領系の野党・自由韓国党の支持者は11.3%に留まった。韓国では、対北政策のみならず、社会全般の見方に年代、支持政党によって大きな隔たりがあると言われているが、今回の結果はそれが如実に現れたものと言えよう。

別の世論調査機関の韓国社会世論調査研究所(KSOI)が今月12、13日に行った世論調査では、南北首脳会談に「賛成」と答えた人は77.4%に達した。また、文氏が北朝鮮代表団と会談を行ったことについて、「南北の対話と緊張緩和の雰囲気作りに大きな助けとなる」と答えた人が55.3%だったのに対して、「(北朝鮮の)非核化に関する内容が抜けた形ばかりの会談」と答えた人は38.6%となった。

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なお、文氏の支持率は、リアルメーターの調査では63.1%で、就任後最低の59.8%を記録した1月4週目の調査と比べて回復傾向にあるが、KSOIの調査では71.9%で、今年1月(75.4%)と比べると下落傾向にある。