国際社会による対北朝鮮制裁の効果を巡っては様々な見方が存在するが、一部では深刻な影響が出ているようだ。
中朝国境の都市・新義州(シニジュ)のデイリーNK内部情報筋によると、中国から商品が入荷しなくなったため、市内の商店の3〜4割が閉店に追い込まれた。ある縫製工場は、原材料を確保できなくなり昨年末から稼働を中止した。
商人たちは対策の立てようがないと嘆いているが、当局は救済策を取るどころか、中国製品の販売を禁止し、市場で取り締まりを行っている。新たに商品は入荷しない上に、手元にある商品を売ろうとすれば取り締まりに遭う。八方ふさがりとなった商人の間では当局に対する不満が渦巻いている。
一方で、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝える現地の商人の雰囲気は新義州とは大きく異なる。